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2日間で出来るだけ漫画レビューする・7冊目。
webコミックハイで連載された袴田めら「わたしの大切なともだち」最終第3巻の感想です。
わたしの大切なともだち3巻1
『専門学校での日々にも慣れてきたエビちゃんを待っていたのは、自分の才能と実力を試される修了制作だった。相変わらずなネガティブと自信喪失を繰り返しながらも、自分の作品づくりを頑張るエビちゃんは、なぜかマンガ家アシスタントになったり主演女優になったり!? そして明らかになる橘の記憶喪失の真実!! 青春と友情の物語、感動の完結!!』(Amazonより)
何気に袴田めらの漫画も感想書いてなかったな?。
先生の描く百合は「最後の制服」の頃から大好きです!
感想は続きからどうぞ。


わたしの大切なともだち3巻2
専門学校に通いながらエビちゃんは漫画家のアシスタントをする事になり、少しずつ夢に向かって進んで行きます。
学校の修了制作では皆で映画を撮ったり、自分も漫画を描いたりと色々と苦労しながらも青春を満喫してるようです。
時には喧嘩する事もありますが、それさえも友達との絆を深める一要素になるんですよね。
わたしの大切なともだち3巻3
橘が修了制作に作った漫画を読むエビちゃんですが、そこで衝撃的な真実を知る事となります。
そこに描かれていたのは橘が記憶喪失になった時の真相であり、彼女は事故で一度死んでしまったという内容でした。
事故を起こしたのは宇宙人の乗った宇宙船で、彼女の傷を治す為に今は宇宙人が橘を演じていると言います。
そしてもうすぐ治療は完了し、元の橘に戻って宇宙人は旅立つというお話が描かれていたのです。
わたしの大切なともだち3巻4
予想はしていましたが、これは中々ショックな真実ですね。
特にエビちゃんにとっては折角昔のように仲良くなれたのにそれが本人とは違っていたのですから。
どう足掻いても今の橘は消えてしまう事に涙を流し、誰にも真実を教えられないまま彼女と突然の別れを迎えるエビちゃんです。
わたしの大切なともだち3巻5
元の人格に戻った橘は専門学校を止めてしまい、その後二人は会う事なく一年が経過します。
橘が取り戻した記憶は事故に遭う前までのもので専門学校に通ってた時の事は覚えてない模様。
エビちゃんと再会した時本当は嬉しかった橘ですが、高校になっても夢を諦めずにいた彼女に嫉妬してつい意地悪言ってしまったようです。
周りに奇異な目で見られるのが怖かった事を自覚しており、全ては自分が悪かった事を後悔していたんですね。
もう一度彼女と友達になりたいと思った矢先に事故に遭ってしまった事が回想から分かります。

わたしの大切なともだち3巻6
橘がエビちゃんに遭うのを躊躇っていたのは記憶を無くしてた時の自分が理想の自分だったから。
周りに流されてばかりで自分で決められない自分と違い、修了制作映画の中の橘はやりたい事をやってる自由な少女だった事を後で知ったようです。
エビちゃんの漫画を読んで彼女が好きなのはそんな自由な橘であり、今の意地悪な自分を好きになってくれる筈ないと橘は思い込んでしまいます。
友達のギャル子はウジウジしてる橘に喝を入れ、素直になるようアドバイスします。
さらに仲立ちを勝手に買って出、エビちゃんに橘が書いてるブログを教えてあげます。
わたしの大切なともだち3巻7
ブログに書かれていたのは橘の本当の気持ちで、彼女が自分に嫉妬していた事をエビちゃんは知ります。
意地悪してしまった事に後悔し、もう一度友達になって欲しいと思ってる事を知ったエビちゃんは彼女に会いたいと家を飛び出します。
そして二人はついに再会、三度友達として新たな関係を作っていくのでした。
わたしの大切なともだち3巻8
涙を流して再会するラストシーンが良いですね?♪
失ってしまった友情を取り戻す感動的な百合漫画でした。
描き下ろしでその後の二人の様子も描かれており、橘は専門学校の時の皆とも改めて仲良く出来そうですね。
ちょっとした気持ちのすれ違いから友情が壊れてしまう事はよくありますが、勇気を出して仲直りすればその先にはもっと強い絆で結ばれた関係になれるという事が分かるお話でしたよ。
わたしの大切なともだち (3) (完)わたしの大切なともだち (3) (完)
(2010/04/12)
袴田 めら

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